2013年6月8日土曜日

【サポート】株式会社モチヅキ様より装備支援

MSRやTHERMARESTなどでお馴染みの高品位で頑強なアウトドアギアを
輸入・販売する株式会社モチヅキ様より装備サポートをいただきました。
キャプチャw
これまでも、テントやストーブなどを愛用しており、
過酷な環境でのビバーク時、体調を崩して現地の食事を受け付けない時など
信頼のおける道具のお陰で無事、目的地へと到達出来ました。

    今回新たに、クッカーや防水ケース、各種リペア、メンテナンスキット等を協賛頂いております。
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   旅資金の底も見えつつある中、本当に有り難いお話。
   各種装備の詳細は今後の自転車旅で使用していった中でレビューを当ブログで掲載して参ります。

   本当にありがとうございました。

2013年6月5日水曜日

餃子の次は何を食おう?

マラケシュでは一つ約束があった。
エクアドルの首都キトで出会い、新市街の餃子屋に足繁く通いつめたチャリ仲間というより
餃子仲間のようこ&ひろさんがマラケシュにいると連絡をもらっていたのだ。
彼らはニュージーランド走行後にモロッコにやってきたのだが、
飛行機トラブルなのか自転車屋のメカニックの腕が悪かったのか、
ひろさんの後輪の調子がおかしいとのことで立ち往生していたのだった。

そんな連絡を僕らの所属するチャリダー連絡網で知り、それなら僕が修理しましょうか?
ということでこの街で落ち合うことになっていたのだ。
二人によるとモロッコのチャリ屋事情は絶望的だそうで、
やむを得ず通販でパーツを購入し、届いたそれを僕が組み立てる手筈になっていた。
思えばこの1年9ヶ月、人の世話になりっぱなしだったから、多少なりとはいえ、
こうやって僕が何かの役に立てそう、あるいは頼られるというものはなかなかいいものだ。
それが自分の知っている人たちならば、なおのこと。
また、そうやって困難に陥った時に、状況を打開出来る人が現れるということは
偶然のようで案外必然だと思うので、僕は二人の旅が続けられるよう
自分に出来ることを全力を尽くしたいと思う。

でも、まずはアレを言ってから…
アレというのはこの後説明するので少しお待ちいただきたい。

さて、マラケシュの中心フナ広場に程近い路地裏に入ったところに二人の投宿するホテルがあると
聞いていたのだが、迷路のような細路地は一向に僕を目的地へと導いてくれない。
いたるところに宿の客引きがいて、何がなんでも客引きを使わず宿に行ってやる!
と意気込んでいたのだが同じ場所を二往復、三往復とするうちに僕は白旗をあげた。

すみません、参りました。ホテルイムーザはどこですか?

客引きに連れられると、僅か30秒でホテルに着いた。
こんなに近くなのに、悔しい!と思ったがまずは勝負一発目はモロッコの勝ちということで
潔くチップを渡した。

ホテルのレセプションで受付をした後に、先に部屋に荷物を運び入れる。
中庭に自転車を運ぶと、懐かしい二人の自転車も置いてあった。

一段落して、彼らの部屋をノックすると、寝ぼけ眼のひろさんが僕を迎えてくれた。
奥にはようこさんもいて変わりなさそうだ。
ふたりともモロッコにきて風邪をひいてしまい、おまけに自転車トラブルということで
心身ともにお疲れのようだった。

久々の再会と無事を喜ぶ僕ら。
だが、僕には言っておかないアレがある。
そう、アレとは…

『ヒロさん、ようこさん、僕ねぇ、僕、二人に勧められてアウストラル街道行きましたよ。
行って景色は綺麗だったんですけどね、
でもね、あんなアップダウンがきついなんて思ってませんでしたよ!』

彼らに教えてもらったチリ南部のアウストラル街道。
アウストラルの苦しみはこちらをご参照下さい。

ははは、と笑う二人。

いやいや、冗談じゃない、僕はフラットな道が続いて風光明媚な景色が続くのんびり自転車道だと
思っていたのだから。
再会間もなくアウストラルの苦労話を延々これでもかと話す僕。
でも、ひとしきり話し終えた所で二人が笑顔で揃って僕に言うのだ、
『まぁ、でも、楽しかったでしょ?』と
ちっきしょー。
認めたくはないが…
はい、なんだかんだ楽しかったです、はい。

こんなかんじで部屋の前で延々と話が続く。
さすがにお腹がすいてきたのでヒロさんが
『よしタジンと羊の肉でも食べに行こう。
夜は羊の脳みそが待ってるよ!』と。

エクアドル餃子部改め、モロッコ珍味部始動です。

2013年6月3日月曜日

違和感の中で

飛行機が下降体制に入ると、足元に広がるどんよりとした雲海を一気突き抜けて、下界に出た。
眼下に広がるは褐色の大地。
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アンデスのアルティプラーノともパタゴニアの荒野とも違う、アフリカの大地だった。
大地の続く向こう側に目をやると、なにやら異様な影が見える。
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影の正体はアトラス山脈だった。
その隆起は見渡す限りどこまでも果てなく続いている。
このアトラス山脈が北モロッコと南モロッコの気候を大きく隔て、山の向こうにはあのサハラ砂漠が広がっているのだ。
目的地のマラケシュに近づくとところどころにオリーブの畑がのぞいて、緑のコントラストが鮮明に映える。
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そしてマラケシュ・メナラ国際空港に到着した。
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こんな小さな飛行機でした。

入国管理局に歩いて向かうと、管理局の入り口で一人の男が腕を組んで仁王立ちしている。
『サンパウロからきたのはお前か?』
一体何だ?何も悪いことはしてないぞ。
僕は男に連れられそのまま別室へ。さらに空港警備隊のような人がやってきてあれやこれや調べられる。
荷物を全部その場で開けられ、麻薬犬のチェックを受ける。
麻薬犬はクンクン、ベロベロと僕の荷物を嗅ぎ回し、舐め回した。
おそらくだが、僕は持病の薬を大量にキャリーしている。それが引っかかったのではないか。
ひととおりチェックを受けた後、解放される。
手元に戻ったパスポートにはしっかり入国のスタンプが押されている。
僕のカバンには麻薬犬ベン(仮名)の臭い唾液の臭いをつけられての特別待遇での入国だった。

気を入れなおして空港の入り口で自転車を組み立てる。
大きな破損はなかったが自転車の鍵が盗まれていた。
サンパウロの空港は職員による盗難もあるとは聞いていたが、僕が当事者になるとは。
鍵なんて盗んでどうするの?なんて思うかもしれないが僕の鍵はダイヤル錠になっているから
手間と時間を惜しまなければいつかは開けることが出来るのだ。
まったくヒマなブラジル人だ。。。
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滞り無く自転車を組み上げた後にこの国に流れる乾いた空気に気がついた。
アルゼンチン・ブエノスアイレス以降、ずっと湿度の高い地域にいたので、
この空気はアンデスやパタゴニアを想起させる。
僕は東南アジアには一度しか行ったことがないし、蒸し暑い福島盆地で育ったわけだから
こうした乾燥した空気感は、異国にやってきたことを感じさせる一種のバロメーターである。

さて、行ってみますか!
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さっそくアラビア文字でのお出迎え。
右から読むそうだが、まったく読めないしさすがにこれは覚えれる自信がない。
まぁなんとかなるだろ。

モロッコの道路は中米諸国など低所得の国によく見受けられたように二輪車が非常に多い。
フランスの支配下にあった歴史柄か、モペットと呼ばれる自転車用のペダル付き原付バイクがほとんど。
僕も学生時代はプジョーのモペットに乗っていたので、少し懐かしい気持ち。
大して馬力もないのに、二人乗りなんてするもんだから、
ブィィーンという頼りなく呑気なエンジン音が、乾いた空気に紛れなく響く。

そんなモペットの男たちに囲まれて僕は走る。
左右には赤い土壁で出来た住宅が立ち並ぶ。
やがてメディナと呼ばれる城壁で囲まれたマラケシュの旧市街に入った。
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路上のオレンジ売り、遠くに見えるイスラムのミナレット、ジュラバと呼ばれるローブをまとった男たち…
人が一人やっとすれ違える程度の細い路地に入ると、独特のスパイスの匂いが立ち込めている。
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不意にどうしてここにいるんだろう?と思い、すぐさまその強烈な違和感にクックックッと笑えてきた。
モロッコにきたのだ。
これから始まる新しい世界をできるかぎりのぞいてみたいと思う。
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遠くでは、相変わらずモペットの呑気なエンジン音が響いている。
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2013年6月2日日曜日

文明国へお邪魔します

ブラジル発の飛行機はモロッコ行き飛行機の乗り継ぎ地点ポルトガル・リスボンへ到着。
ここで3時間ほどの乗り換え待ちとなる。
ユーラシア大陸終焉の地であるこの国は実は初めてのヨーロッパ。
チリ、アルゼンチン、ブラジルとこの半年は十分文明国と言える国を旅してきたつもりだったが
ここにきてまた一段と文明レベルがあがったように思える。

曲線を取り入れた屋根のデザイン、必要以上に騒ぎ立てない落ち着いたBGM、
これほどまでにスーツを着た人を見かけるのはいつ以来だろう?
あらゆるものに文明の薫りを感じた。

そんななかでも度肝を抜かれたのはこちら。
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おトイレでございます。

このトイレに文明を感じた方、あなたとは仲良くなれそうです。
なにがすごいって、ちゃんと便座カバーもついているし、蓋までついているじゃないですか。
メキシコに入っていきなり、便座も蓋もないトイレ生活が始まったからな。
いや、便座のあるトイレもあるにはあるんだけれど、いいレストランやホテルじゃないと見つからないから
バックパッカーやチャリダーは、便座なしトイレとうまく付き合うのが旅の一面の一つなのだ。
仮に便座があったとしても、トイレットペーパーがなかったりで、泣きを見たことが何度かある。
あの大陸はトイレですら僕らに安息を与えてくれないのだ。

このポルトガルのトイレはスイッチが見当たらなくって立ち上がると勝手に流れちゃうわ、
トイレットペーパーが柔らかいダブルだったりでいちいち感激する。
そして水タンクの見当たらないフラットなデザイン。
こりゃ完璧ですわ…

でも残念ながら、このトイレとの蜜月も残りわずか。
その先にはモロッコ式トイレが待ち構えているのだ。
そもそもアラブトイレにトイレットペーパーなんてあるのか?

そろそろ飛行機の搭乗時間だ。
モロッコの喧騒をくぐり抜け、必ずこのトイレに生きて戻ってくることを誓い外に出た。

考えてみれば日本のトイレは、これらに加えてウォシュレットまでついているじゃないか。
今の僕がそんなもの使ったらびっくりしちゃって飛び上がっちゃうだろうな。
いったいどんな超大国に生まれ育ってきたんだろうか。。。

トイレはその国の文明度を表す合わせ鏡なのです。