ケレタロの街を出ると、途中途中の街はここにきてメキシコらしい猥雑だけど陽気さを感じさせる喧騒が戻ってきた。
しばらく綺麗な街にばかり滞在していたからなんかちょっと懐かしい。
のんびり走って3日目にはメキシコ・シティに手が届く距離まで来た。
シウダー・デ・メヒコ。
サッカーワールドカップを2回、オリンピックを1回開催した中南米の雄メキシコの首都であり
その都市圏人口は2000万人を越え、上海、東京に次ぐ世界第3位のメガポリスである。
メキシコの総人口が1億超、メキシコ第2の都市グアダラハラの都市圏人口が430万人であることからもメキシコシティへの
人口一極集中が見て取れる。
爆発する人口と都市が盆地上に位置している地理的要因とで、大気汚染が深刻な問題となっている。
シティまでの途中、イダルゴ州を少し横切ったのだがこの州の間だけ、むちゃくちゃ路面が悪かった。
あとで見てみたらワイヤー片がびっしり刺さっていた。
それでもパンクしないのはSchwalbe様々。
それにしてもイダルゴ州よ、懐具合が寂しい州なのか分からないが、シティへの重要な幹線路なのでもう少し
道路整備へ力をくれ。
連邦区へ入り高速の料金所を抜けると一挙に近代的な街並みが現れた。
と同時にものすごいトラフィック。
幹線を走りたかったが、とても走れる状況ではなかったので大人しく側道を走る。
山を巻くようにして下っていく。
ここから盆地へ突入。
市外部は大型トラックやバスの往来も激しく、通行の切れ目もなかなかやってこない。
道路を一本渡るのに5分くらい立ち往生することも。
激流の郊外を抜けて市内中心部へ。今度は路肩がなくなり車が僕のスレスレを通っていく。
時たま、道路に丸い穴がボコボコと空いている。
恐らくマンホールの蓋が盗まれた後だろう。
路面にも気を使わないといけずに、神経を使う。
ここまで精神力を削られる都市はチワワ以来だ。
中心部まで来ると交通量はある程度落ち着きを取り戻したが、
今度は中央分離帯のため向かいの道路に渡れないという状況が続く。
他の都市は高架にスロープが設けられているのだが、ここは階段のみ。
仕方なく迂回路を探しているうちに本線から遠く外れてしまい、道に迷うという負のループ。
たまらず、OXXOで休憩。ウェットティッシュで顔を拭うと真っ黒。
思ったより空はまともな色をしていたが、やはり空気は相当汚れているようだ。
さすが中南米の主。一筋縄では攻略出来ない。
セントロまであと少し!
セントロ着!
この近くには有名な日本人宿が2つ有り、その一つのサンフェルナンド館に向かった。
さいわい空きが会ったのでチェックイン。
ふぅぅ~。
ようやく着いたメキシコシティ。
旅の道すがら、『どこまで行くの?』と尋ねられた時は、分かりやすさと防犯対策のため
『メキシコシティまでさ』と答えていたので、ここに着いたことはなんとなく一区切りした感がある。
バンクーバーからここまで約7500km。
南米最南端までまだ3分の1ってところだけれど、少しは逞しくなれただろうか。
それに、今後のルートはコスタリカから飛行機で南米と思っていたけど、シティの次はパナマだと自然に思えてきた。
コスタリカで中米を終わらせる理由が見つからなかった。
せっかくなら中米完全制覇を目指してパナマまで行こう。
とその前に…
アグアスカリエンテスで映画出演&一休みだ~!!
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