カリはメデジン同様、経済都市として発展しているものの
目ぼしい観光資源は少なく、市内にある観光施設といえば動物園ぐらいだそうだ。
この動物園がコロンビア随一の広さと、動物の数だということで動物園に行ってきた。
今日は日曜日で市内はどこもガランとして他に行ける場所もないし。
動物園はセントロから3kmほど西に行ったところ。
タクシーでさくっと行こうかと思ったけど、せっかくなので市民の足のメトロバスで行ってみることに。
メトロバスで行くことにしたはいいが、降りるバス停が分からなかった。
ちょうどバス停にいた警官に尋ねると、親切に切符の買い方からどこで乗り換えるかのメモ、
最後には他の乗客に僕を動物園まで行けるように頼んでくれた。
頼まれたおばさんも嫌な顔ひとつせず引き受けてくれた。
ほんと、この親切心はどこから湧いてくるのだろう。
メトロバスに乗るためにはメトロカードを購入しなければならない。
そのカードだがデポジットか発行手数料が3000ペソかかるので短期旅行者には割高になる。
実際、発酵手数料込みで6000ペソかかって、帰りはタクシーで帰って来たがどちらも値段は変わらなかった。
でもこのメトロカードシステムはとても便利。
いちいち切符を買う手間が省けるし、かざすだけだからとてもスマートだ。
ペレイラのバスには乗らなかったが、きっと同じようなシステムだろう。
バス停も極めて近代的。
なんと到着時刻が電光掲示板に表示されるのだ!
日本にいたら、こんなの当たり前かもしれないけど、中南米においてこれは革新的。
実際、ちゃんと時間通り到着したし。
さて、1回の乗り継ぎを経て到着した動物園。
いざ!!
入場ゲートをくぐると2羽のフラミンゴが出迎えてくれた。
おお!っと期待が高まる。
だが、おみやげコーナーを過ぎたところのブースからなにやら音が聞こえたので
行ってみると、動物の着ぐるみを着たなんともしょーもなさげな動物ショーをやっていて、その期待はあっさり砕け散る。
だ、だいじょうぶかいな…
気を取り直して奥へ。
まずは魚コーナーだ。
このカリの動物園のウリは動物に限らず、魚、蝶、カエルなどバラエティに富んだ生物群が見所だそうだ。
よかった、けっこうやるじゃん。
ちょっと胸をなで下ろす。
さぁ、準備体操を終えたところで本番開始。
まずは南米名物リャマの登場。
続いてバク。
カンガルーは昼寝中。
カメ!
ア、アナコンダ!!
おもろいやん。
次から次へと珍しい動物が登場し、すっかりこの動物園にハマってしまっている。
個人的に一番好きだったのはこのカエル。
縞模様がカッコイイ。
なんか動きも人間っぽかった。
斑模様も有り。
まだまだ続きます。
定番から珍しい動物までちゃんと抑えている。
おっとあの人だかりは…
この動物園で一番人気のジャガー!!
ずっと憧れのジャガーとついにご対面だ。
じゃん!
おおー!すごい。
これまでティカルなど中米のジャガー生息地域に行ったりはしていたが実際に見るのは初めてだった。
“グワッグワーッ!!”と威勢良く吠え、ノッシノッシと歩く…
ノッシノッシ…グワッグワー!!
ん?
ノッシノッシ?
そう、このジャガー僕のイメージとは違ってものすごく太っていた。
ボテッとした体に、ぶっとい手足。
俊敏さのかけらも感じ取れないだらしのないフォルム。
とても獲物を捉えることは出来なそうだ。
ジャガーってこんななの?
それともこの動物園で肥えてしまったの?
それによく見ると、このジャガー客慣れしている。
僕らの金網の目の前まで来て、横に一往復。
そこでグワーっと吠えた後、再び一往復。
まるで俺を上手く撮れよと言わんばかりのパフォーマンス。
そこには野性味のかけらも感じ取れなかった。
おいおい…
ジャガーには正直かなりがっかりさせられたが、まだお楽しみは取ってある。
この動物園にはコンドルもいるのだ。
南米を代表する鳥コンドル。
翼を広げると両翼は3mにもなる巨大な怪鳥。
このコンドルのブースは入り口近くにあったのだが最後に見たいという思いで、そこはあえて飛ばしてきた。
お楽しみは最後にとっておくものである。
ということでコンドルを楽しみに、残りの動物を見て回る。
クロコダイル。めちゃくちゃ大きかった。
そしていよいよ鳥コーナーにやってきた。
ゲージのなかには極彩色の色鮮やかな鳥たちが。
鳥類は特に動物園じゃないと間近で見れる機会がないので見ていて楽しい。
それに多くの動物達が自分の身を守るために保護色になっている中、彼らの色鮮やかさはとても新鮮に映る。
とはいえこいつらも所詮前座に過ぎない。
この先にはコンドルが待っているのだ。
どきどき。
ドキドキ。
いよいよ、最後の大物コンドルとの対面だー!!
どん!!
いたー!!でっけー!!羽閉じているのにでっけー!!
すごいド迫力。
これが鳥の王様か…
しばし見とれる…
羽、広げてくれないかななんて思っていると、2羽いたコンドルのうち1羽がバサッ!っと羽を広げた。
シャッターチャンス!!と思い慌ててカメラを取り出す。
が、憧れのコンドルの開翼姿が突然やってきたもんだから、思うようにカメラが取り出せない。
早よせんと、翼が閉じちゃう!!
電源、早くつけー!!早くー!!
おし、間に合った!
カシャ、カシャ。
おぉ、やっぱすごいなぁ。
カシャ、カシャ…
逆光だな、ちょっと場所変えてみよう。
カシャカシャ…
あれ?なんかずっと羽広げてない?
なんかちょっとこっちに寄ってきてるよね?
そう、このコンドルもまた、ジャガーのように僕ら人間たちに
“お前ら上手く撮れよ”と言わんばかりにポーズをを取っていたのだ。
翼を広げるのは、コンドルの習性かどうかは分からないが、少なくとも5分以上羽を広げて
こちらにカメラ目線を送っている。
撮りたい写真がとれるのはいいが、ジャガーといい、コンドルといい…
お前ら客なれし過ぎだわ、もうちょっと野性味出してくれ。
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