2011年11月22日火曜日

グアナファトへの道

本日は大都市レオンを抜けて一気に古都グアナファトの落城を目指す。
距離にしておよそ100km。
グアナファトに向かう道は山岳地帯になるそうだが、まぁなんとかなるだろう。
朝から天候は曇り空。
今にも雨が降り出しそうな空模様だが、都市部が続くので雨宿りには困らなさそうだ。

昨日、宿で地図を確認したところ少々逆走していたようなので、まずはラゴスのセントロへ。
s-DSC02774
以前にも書いたようにどの街のセントロにはこのような教会があるので、道に迷ったらこの尖塔を目標にすれば
道に迷うことはない。
大抵は、街でも有数の高さなので格好のランドマークだ。
s-DSC03532
このラゴス、高速道からは外れているもののかなり大きな街で市バスやタクシーも朝から相当数走っている。
s-DSC02778
幹線道路に復帰し、ペースを上げる。
昨日は久々の走行だったが、特に昨日のダメージは残っていないことに安心する。
道は相変わらずのアップダウン。
と前方に途方もない山の壁!
s-DSC02781
まじか~。
自動車からすると、何てことないかもしれないが、自転車の目線からするとこれは、本当に壁に見える。
それでも越えないことには始まらないので、漕ぐしかない。
山の一番低いところへ道路が伸びていたのが幸いだった。
頂がハリスコ州の端だった。
ハリスコ州は一泊二日で抜けてしまった。時間にして24時間もない短い滞在だった。
ではグアナファト州へ入ります。
s-DSC02783
州が変わるものの特に路面が悪くなるわけでもないのにホッとする。

まもなくレオン都市圏へ入った。

このレオンは近年人口増が顕著な都市である。
州都ではないがグアナファト州の経済の中心となっている。

レオンは特に寄りたい場所もなく、市内は渋滞や信号があるので
市外の道路を使って巻くようにスルーするつもりだったが途中で分岐を見逃したらしく市内に入ってしまった。
まぁ、せっかくだから少し覗いていくことにしよう。
s-DSC02787
市内には自転車とバスそれぞれの専用レーンが走っていた。
s-DSC02792
s-DSC02790
s-DSC02789
えっ、なにこれ、今までのメキシコの都市とクオリティが一味違うんですけど(笑)

大体の都市というものは、路面がガタガタかつ、強制減速用の凸(TOPEって言います)が街中に配置されていて自転車は
走りづらいことこの上ないのだが、この専用レーンは道もフラットで、後続車の危険もないので走りやすい。

それでも突然道が切れてしまうのはメキシコらしいところ(笑)
s-DSC02793
向こうのレーンへ渡ろうにも縁石が高くて自転車で超えるのは一苦労。
復帰用のスロープも全くなし。

バスレーンにしても、狭いところにも無理くりバス停作るもんだから…
s-DSC02797
当然の大渋滞。

色々発想はいいんだけどなぁ~、もう少し工夫出来ないものだろうか。

市内メインストリートは少し東京を思わせる光景。
s-DSC02799
s-DSC02801
立体交差なんてものまで登場。
s-DSC02804
自転車で突貫する僕にはクラクションが鳴らされるも、路面が良いのでバランスを崩すことなく走り抜けることが出来た。

瓦作りのガソリンスタンド。
s-DSC02806
郊外のOXXOで簡単に昼休憩を取り、次なる街へ。
天候は相変わらずの曇り空だけどなんとか持ちそうだ。

一時間程でシラオ着。
今回は市内に入ることなく、うまく郊外を走って国道分岐へ。
s-DSC02809
s-DSC03537
実はグアナファトは、メキシコシティからはルートが外れてしまう。
グアナファトを抜けていくルートもあるが、山岳地帯が待ち受けているので、またこの辺りに戻ってくる予定だ。

関係ないけど、晒し首。
s-DSC02808

グアナファト方面へ向かう道は、下道と高速が走っていた。
下道は路肩が全くなかったので、高速をチョイス。
しかし無情にも自転車走行禁止のサイン。
いつもの『見なかったことに作戦』を決行するも、しつこいくらいに禁止サインが続く。
グアナファトは高名な観光地なので、ここを自転車走行する人がたくさんいるのだろうか。
それでも、高速は路肩が広いので、『見えてるけど、無視』作戦に切り替えて進んだ。
たまに道路工事のおっちゃんがいるが、何事もなかったかのように笑顔で手を振って通過。

山岳地帯が続く。
s-DSC02810
10km少々走ると、最大の関門料金所が見える。
ここも、係員を刺激しないように『オラ!』と笑顔で通過。通過はできたものの係員たちの視線は冷ややかだった。
帰り道もここ通過できるだろうか…?

料金所の先の街を抜けるといよいよグアナファト。
街へ通ずるトンネルが待ち構えていた。
s-DSC02813
ザイオンのマウントカーメルトンネルを超えてきた僕に怖いものはない!と飛び込むもいきなり真っ暗で返り討ち。
ライトもつけていたが、全くの役立たず。
隣をビュンビュン車がとおるのでこりゃたまらんと路肩へ避難。
路肩といっても肩幅分の申し訳程度しかないので自転車は車線に残して僕は路肩を歩いた。
s-DSC02814
2~3のトンネルを抜けるとようやくグアナファトの本丸へ。
s-DSC02819
s-DSC03538
路面は石畳に変わり、ついに雨もぱらついてきた。
セントロへ向かおうとするも、再びトンネルに入ってしまい入り口近くまで戻ってしまった。
s-DSC02820
このトンネル、グアナファト地下を網の目のように走っていて、ほとんどが一方通行のために道に迷いやすい。
地上に出ようにも階段だったりするので自転車では通行不可。
トンネル内には独特の湿気った空気が立ち込めていて、ここまで100km走ってきた僕にはちょっと重い空気だった。
さらに、この狭い地下道を信じられないくらいのトラフィック。
体は疲れきっていたが休む間もなく走り抜けるほかなかった。

結局一時間近くトンネルをさまよってセントロ近くのホステルを探し当てることが出来た。
宿に荷物を運び入れる頃には雨は本降りに。
ふぅ、ぎりぎりセーフ。
仮眠をとって、街中を少し散策するつもりだったが屋根を叩き付ける雨音でとても起きる気になれなかった。
明日、ゆっくり散策することにしよう。
s-DSC02821

1 件のコメント:

  1. とても魅力的な記事でした。
    また遊びに来ます!!

    返信削除