2011年12月2日金曜日

アグアスカリエンテスへの帰還

アグアスでの映画撮影が迫っていたこともあり、シティには到着した日と
その翌日しか滞在しなかった。

メキシコシティでしたことと言えば…

1.自転車の消耗品自転車がここまで7500km走行しており、今後の中米の都市はシティより規模が落ちることは
明白なのでここで駆動系パーツを一新させるべくシティにある自転車のマーケットへ向かった。
が、そこは商店の数こそ多いものの僕の必要とするパーツは売っておらず、結局日本から手配することに。
シティでも売ってないってことは今後もパーツの入手は難しそうだ…
とりあえず、ディグリーザー(汚れ落とし)とグリスを購入。

2.宿で一緒になった鈴木さん夫婦(一緒にお寿司を食べに行った。
鈴木さん夫婦は新婚旅行が世界一周という強者。
物腰がすごく柔らかくって、自然とまた会いたいなって思わせてくれる人柄。
映像関係の仕事をしていて、旅の最中もたくさんの映像を撮って周っていて思わず見惚れてしまうクオリティ。


地下鉄に乗って向かったお寿司屋さんは170ペソ(約1000円)ほどで食べ放題。餃子なんかもあった。
味も海外ではかなりのクオリティ。
鈴木さん、僕のわがまま聞いてくれてありがとうございました、めちゃ満足です。
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シティでしたことはたったこれだけ。
本格的な観光はまた戻ってきたらってことで…

で、三日目の午前には宿を出てアグアス行のバスを求めてバスターミナルへ。

さすが首都のバスターミナル。
下手な空港より立派な作りで、自然とテンションが高ぶってくる。
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なんとゆーか空港もそうなんだけど、みんな行き先はバラバラなのにそれぞれの旅が交差するこういう場所は
不思議と見えない連帯感が生まれているようで好きなんだよなぁ。
人によっては“帰ってきた”と肩の荷を下ろす場所だったり、ある人にとっては“いよいよだ”と始まりの場所だったり…

バスターミナルにはフードコートはもちろん、時間つぶし用のゲームセンターも入っている。当然Wi-Fiも。
ちょっと昔にメキシコシティの空港に住み着いてしまった日本人がいたけれど、こんな快適さだったら確かに住めちゃうよ。
あの人いったいその後はどうなったのだろう。
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さて、バスターミナルも快適ならば、バスも快適そのものだった。
今回利用したバスはPrimera Plusという一等バス。
一等といってもアグアスまでの600kmで約2500円と十分安い。
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自転車の積み込みも問題ない。そのまま突っ込むというお手軽さ。
ちゃんと荷札も発行してくれて盗難の心配は少なそう。
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6~7時間の長旅に備えて、ストアで食料を買い込んだのだが、乗車前には飲み物と軽食が配布されるという好待遇。
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そして社内。
適度な広さで、前席との間隔も十分。
シートは150度近くまで倒れるのでとても快適。
さらに座席にはTVに電源、Wi-Fiが備え付けられていた。
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あまりの充実っぷりにしばし絶句…

定刻通りに発車したバスは、これまで僕が越えてきた道程を逆走していった。
自転車では一日走ってやっと着くか着かないかの街々を軽々と越えて、ガラス越しの景色は流れてゆく。
一度通った道もバスから眺めると、また違った感覚を覚えて、バス旅もなかなかいいなぁ。

アグアスカリエンテスには予定時刻より15分ほど早めに到着した。
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辺りはすっかり暗くなっていたが、見覚えのある景色は“あぁ帰ってきた”と思わせてくれた。
ここで僕は暮らしているわけではないけれど、それでもこんなに安堵した気持ちになるのは久しぶりだ。

浅草のベルを鳴らすと、出張を終えたタチートさんやお母さん、お客さんたちが“おかえり”と迎えてくれた。
うぅ、その言葉、めっちゃ染みます。
ちょっとだけまたお世話になります。

次回より、アグアスカリエンテスぐうたらライフ始まります。

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