2012年12月24日月曜日

レベルアップ

チリに入ってまだ間もないのだが、次なる目的地はアンデスの向こう側のアルゼンチン。
このままチリの海岸線を下って行く事も出来るのだが、海岸線の砂漠地帯の退屈っぷりはペルーで経験済み。
ならば遠回りでも見所の多いアルゼンチン側を走ろうという魂胆だ。
ということで再びえっちらおっちら4000mの世界に戻ることになる。
といっても、ボリビアからアタカマに下ってきた道とは別なコース。
あっちはハマ峠と呼ばれる全線舗装路の峠道。
方や僕が行こうとしている道はシコ峠という全350kmの行程のうち260kmが未舗装。
のコース。
峠というのは名ばかりで実際は4000mを越えるピークを何度も登り降りしてアルゼンチンに抜けるコースだそうだ。

同じ道を通るのは好んでしたくないし、せっかくのアンデス。
ここを過ぎれば4000mの世界は南米ではお目にかかれないだろうということで、シコ峠を行くことに。

峠にイミグレはないので、今いるアタカマで出国手続き。
先日、入国手続きした場所で出国するというのもシュールな図だし、
これから数日チリにいるのに手続き上はチリを出国しているというのもなんだか変な感じ。
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初日は舗装路の終点にある
90km先のソカイレという寒村を目指して走った。
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しばらく極端に乾燥した平地を走って、ソカイレの手前数十kmあたりから転じた。
平地を走った時からうすうす感づいてはいたが、登りに転じてはっきりと分かった。s-DSC09332

圧倒的に足が回る。
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くるくるくると、登りをものともしないペダリングで坂を越えていく。
舗装路なので、上半身のパワーもきっちりペダルに届くように踏み込める。
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ボリビアに入る前と抜けた後の今の違いがはっきりと感じられた。
サイクリストとしてレベルが1段あがったかのような。
いや1段どころじゃなく、もう自転車で越えれない道はないような。
明らかな体感をもって自身のレベルアップを感じ、意気揚々と再びアンデスに向かっていった。
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