2011年8月30日火曜日

園内観光2日目



イエローストーン国立公園は南北に100km、東西に80kmほどの敷地を持っていて、それらはガイザー・カントリー 、 マンモス・カントリー、 キャニオン・カントリー、ルーズベルト・カントリー、 レイク・カントリーの5つのセクションに分けられ、それらは8の字のループを描いた道路によって結ばれる。

せっかくなので全てのエリアを見たいところなのだが、文字通り8の字を描いて公園を回ってしまうとスタート地点のマンモスカントリーに戻ってきてしまう。
そこからまた南下するのはちょっと手間だ。
なるだけ見所を多く見れて、そのまま南に隣接するグランドティトン国立公園に抜けるルートを模索したところ、Sの字に回るのが一番よさそうだ。
最後のガイザーカントリーに寄るのだけが往復60km余分に走らなければいけないが、このルートだと自分にとって見所の少ない(かつ園内道路の最高地点のある)ルーズベルトカントリー以外を全て網羅できる。
こんなルートで

明石さん、スティーブともに同じルートになりそうだったので、キャンプ場で落ち合うことにして各自スタートすることに。
僕は早朝の車の少ない時間に走っておきたかったので7時前には走り出した。

マンモスカントリーから、ノリス地区を経てキャニオンカントリーを目指す。
明け方のイエローストーンは気温が10度を下回り、7月だというのにめちゃめちゃ寒い。
それでも日が昇ってくると気温が急上昇するので、ウェアの脱ぎ着がいちいち面倒だった。
さらにここから標高も一段あがるので昇りもあって大変だった。
とはいえ、朝日が昇るにつれ表情が刻一刻と変わっていく山の風景に、気持ちは高ぶり気持ちの良いサイクリングとなった。
 

湯煙を遠くに眺めながらのんびり行く。
時折、道端で小さな噴出活動を行っている温泉があった。
 

10時頃にノリス地区に到着。ここはイエローストーンの中でも新しく熱水現象が始まった場所で、中でも スチームボートガイザーは世界最大の間欠泉ということだそうだ。
数年毎の大噴出時には100mを超える柱が立ち上がるそうな。
僕が訪ねたときも、そこまではいかないものの数分おきにぽつぽつと噴出活動が行われていた。
 
こちらがスチームボートガイザー
噴出があるたびに周りの観光客は歓声をあげ、写真をパシャパシャ撮る。
僕も多分に漏れず、写真を撮っていたのだが、どうも心の底から沸き立つ興奮はない。
あの、バンフに入って分水嶺を越えたときのような。
もちろん世にも珍しい異質な光景が広がっているのは間違いないのだけれども。

間欠泉見学もそこそこに次は進路を東に変えてキャニオン地区へ。

キャニオン地区のキャンプ場は、近くにグローサリーストア、シャワーもあってものすごく使い勝手がよかった。(マンモスのキャンプ場はストアが急坂の上にあり、行くのが躊躇われた)
もちろんバイカーズサイトも用意されており6$の良心的お値段。

僕が一番先に着いたようだったので、昼ご飯のラーメンを作ってのんびりとしていた。
やがて明石さんが到着したので、彼のテント設営後、イエローストーン大渓谷を見に行った。

リムに到着すると、ここまで通ってきた風景から一変して岩の荒々しい渓谷が広がった。
本当にこの公園は色々な表情を持っている。

ノースリムからローワーフォールズを望む。
何でも落差はナイアガラの倍あるらしい。
下に下りるちょっとしたトレイルを歩き、近づいてみる。


大迫力。

夕方も近づいたのでキャンプ場に戻ると、スティーブも到着していた。
その後、ヴィレッジのストアで食料の買出し。
ストアは近くて便利なのだが、園内の物価は非常に高く安くて腹が膨れそうなものを吟味する。
今晩のキャンプサイトにはその後も僕と同じくバンクーバーから自転車でやってきたフランス人も到着して自転車乗りだらけの夜となった。

ちなみに本日のスティーブは、イエローストーンキャニオンの存在を知らなかったらしく、僕らがお勧めしたら日が暮れかかっている中、慌てて自転車に跨り、キャニオン観光へと出かけていった…。



























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