雨のち晴れの3日間

メデジン郊外カルダスの朝。
相変わらず、天気悪し。
何もないこの街で延泊するのも何だなぁ。

とりあえずロデオ飲んで出発。

走りだして、30分程で早くも雨に捕まる。

ちょうど土木会社のビニールハウスがあったのでそこに避難し雨が止むのを待つ。
小振りになったところで走りだす。

また雨が降り出す。

バス停に逃げ込む。

の繰り返し。

標高も再び上がってきたので濡れるとちょっと寒い。


でも、僕の予想ではこの山を越えれば…


来た！！
晴れ間＆下り！！

でも雨上がりの下りは泥ハネとスリップでちょっと怖い。
あまけに再び雲が…



ここから一気に下る。

川底へ。

この頃にはだいぶ晴れ間が見えていたのだが
そこは南米の雨季。

午後になると再び雲行きが怪しくなり、雷も鳴り始めたので街道沿いのホスペダへに投宿。

翌日。

ひたすらカウカ川沿いを走る。
にしてもコロンビア川沿いなのにアップダウンの連続で楽に走らせてくれない。
目下工事中らしく、アスファルトが剥がされダートになっている道もチラホラ。

しばらくいくと上りになってきた。

傾斜自体は大したことないが、中南米ではよく山道の道路の路肩は雨水が流れるように
斜めになっている。

向かいからおっちゃんが歩いてきたので、それを避けようと斜めの路肩を走ると…

ズリッ

すっこけた…

怪我はないが、どろまみれ…

雨といい、山道といい、いいことななぁ…

このあたりのアルメニア、マニサレス、ペレイラはコロンビア有数のコーヒーの産地で
そのコーヒー畑の景観はは2011年に世界遺産登録されたらしいが
もう雨の中を走るのにうんざりで
まったく楽しめず…

でも、なんとか…
ペレイラが見えたー！！

と見えたはいいが強烈な下り。

コロンビアよ、もう少しゆっくり下らせておくれ。





さらに翌日。

ここからは平地になるはずだ。
天気もいい。

…
とこれがまた超気持ちいい平地だった。
特にペレイラ～カルタゴの20kmは絶妙に緩い下り坂。
平地や下り坂自体は中米でもたくさんあったけど、いかんせん暑すぎた。

適温での平地となると、グアテマラシティ郊外の下りとメキシコ中部の高原地帯以来かも。
両サイドに広がるサトウキビ畑と牧草地…
とにかく気持ちいい。

平地に出たせいか天候も安定してきたし。

低地ではあまり見かけなかった地元のロードレーサーたちもよく見かけるようになってきた。
流石にスピードが違うので追い抜かれるが、追いぬかれざま“スエルテ（頑張って）”と声をかけれくれる。

確かWikipediaに“コロンビアの高地では自転車競技が盛んである”って書いてあったんだけど
そりゃ、こんな気持ちいい平地が続けば盛んになるわと思った。

そうそう、このあたりではブドウの栽培も盛んなようで街道沿いによくブドウの屋台が出ていた。
喉も乾いていたので、ブドウジュースを買ってみた。

乾いた喉に、フレッシュなブドウジュース。
あぁ、なんて最高のシチューエーションって思うかもしれない。
僕もそう思った。

けど。

濃厚すぎてとても走行中は飲めねぇ。

うげー、濃い。

口直しに、コカ・コーラ社のオレンジジュースを飲む。
ジュースメーカーのジュースって実はよく出来てるなぁと思った。

気持よすぎて久々の150km。