2012年4月25日水曜日

大都市脱出絵巻

メデジン5日目の朝。

今まで訪れた都市の中でも特に洗練された雰囲気のメデジンには
もう少し滞在したい気もするが出発することにする。

次の目的地は400km先のコロンビア第3の都市カリ。
途中の山道を鑑みて5日コースといったところか。

ウソかホントか分からないが、ここコロンビアでは週末になると
平日仕事をしている民間人がゲリラ活動をする、らしい。

冗談みたいな話だが、実際に襲われたあとでは冗談にならないので
日曜日の走行は控えるようにしたい。

本日は火曜日。
もう一泊メデジンに滞在してしまうと、カリに着くのは週末になってしまう、
かといって途中の田舎町で日曜をやり過ごすのもなんとなく気がのらない。

なのでメデジンを出発することにした。

といっても急ぐ旅ではない。

今日の目的地は25km先の街。
宿のチェックアウトも1時と余裕があったので
午前中は前日にメデジン入りしたサヌキくんとプラネタリウムに行くことにした。

ボテロ公園で待ち合わせ。
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電車に乗って行ってみる。駅の目の前だ。
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と思ったら、改装中のようで閉館していた…
くそぅ、ちゃんと下調べしておけばよかった。

時間が出来たので、その足で自転車街へ行ってパーツを物色。
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ちょうど欲しいボトルゲージがあったので購入。
プラネタリウムがやってたら来てなかっただけに怪我の功名だ。
良かった。

その後中華で昼ご飯を食べてサヌキくんと別れる。

彼とはこれからもしばらく同じようなルート。
走ってりゃそのうちまた会えるので、あっさりと
“またね”って感じで。

ほんじゃ出発。

メデジン市内は先日紹介した地下鉄に加えて
市内を南北に走るアウトピスタ(高速道)も完備されている。
おかげで大都市に見られる交通渋滞やけたたましいクラクションはあまり聞かない。
もちろんセントロ付近はすごい交通量だが、それでも中米の各都市に比べれば驚くほど滑らかだと思う。

アウトピスタが一番道的に分かりやすいのでこちらを通って市外に出る計画を立てた。

しかしやはりそこは大都市。
そこまでの道がわかりづらい。

Google Mapで調べては何度も道を逆走し、なんとかアウトピスタへ乗っかる。
ここからは道を外れないように真っ直ぐ走っていたら、いつの間にか道路の真中を走っていた。
脇を通り抜けるは時速80kmのトラックたち。
さすがに危険を感じたのですぐ隣を走っているサービスロードを走ろうとした。

が。

交通量が多くて渡れない。

5分待てども10分までども渡れない。

さっきメデジンは渋滞が少ないと言ったが
渋滞がないということは車がスムースに流れるということ。
特にこうしたアウトピスタは高速移動を目的に設計されているので信号もない。
中央分離帯もあって引き返すことも不可能。
これ、実は自転車にとっては難敵。
行きたい方向に行けない…。

昔、自動車学校でみんな必ず習ったことといえば
“交通には必ず切れ目があるから、あせらないこと”
だと思う。

でもここに関して言えば切れ目全くなし。
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行けるかなって思っても、すぐ脇から車が入ってくる。
それにこっちの運転は急な車線変更はザラだし、ウインカーも出さないので彼らの進行方向を把握するのは難しいのだ。
ましてやこちらは初速の遅い重量級自転車。
だから完全に切れ目が見えたときでないと渡れない。

でも結局切れ目はやって来なかった。

仕方ないので恐る恐る再びメイン道の方のホントに隅っこの方を慎重に走った。
しばらく走ってようやくサービスロードの路肩へ渡ることが出来た。

ふー、生き返った。

一息ついて振り返ると、げっ
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真っ黒な雲。

只今、コロンビアは雨季真っ只中。
メデジン到着日も滞在中も雨の振らない日はなかった。
特に午後になるとこうして決まって雨雲が発達してくる。

追いつかないでくれよーと祈りつつ走る。
これから雨に降られることも多々あると思うが、この日は前回の雨のランで
真っ黒に汚れたウェアやカバン、自転車に至るまでピカピカに清掃したばかりだったので
さすがに雨に降られるのは嫌だった。

結果、少し雨に降られたもののなんとか逃げ切り勝ち。

目的のカルダスに到着。

宿選びで雨に降られるのも何だったので入って最初の宿にチェックイン。
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標高1400mのメデジンよりも400mも高地に位置する街なのに
セントロは何故か南国の雰囲気だった。
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パン屋のショーケースには大量の蜂が。
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