2013年7月18日木曜日

不安募るヨーロッパ走行

ヨーロッパといえば国問わず例外なく自転車大国。
これは疑いなき事実だろう。
ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアを始め自転車レースが盛んであるし、
僕が南米各地で出会ったサイクリストの過半数はヨーロッパの国からきた人たちだった。
モロッコを走っていた時もキリストの祭典セマナサンタの休日を利用して、
走りに来ているスペイン人もたくさん出会った。

だからヨーロッパはバイクフレンドリーな地域なんだろうと思っていた。
今朝出たアルヘシラスの海岸線にもこんな立派なサイクリングロードが整備されていたし。
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でも、間もなくサイクリングロードはぷっつりと途切れ、路肩のない一般道へと変わった。

そして車の流れを途切れさせないためのロータリーは放射状に各地に広がっている。
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これ、車にとってはスムーズに流れていくからいいのかもしれないけど、
自転車にとっては車が減速せずに走ってくるもんだから怖くて仕方がない。
それに標識はどれも高速道を示すものばかり。

ヨーロッパの高速は走っちゃダメだと聞いていたけれど、突入してしまった。
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高速道は路肩も広くて走りやすい。
けれど、すぐに向こうの道路整備の人に走っちゃだめだよと身振りで示されてすぐに下道。
あらゆる標識が僕を高速に促す中で、いったいどう走ればいいってんだ。

しばらく右往左往していると、サービスロードと書かれている道が高速に並走する道だと分かり
そこを進む。
けれど、おそらくは高速道が出来る以前の旧道だったため道がかなり悪い。
おまけに丘陵地帯のため終わりなきアップダウンが延々と続く。
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すぐ隣の高速道は高架を設けてなるべくアップダウンを抑えて直線的に作られているのに、
こっちの道路はその高速道の下を行ったり来たりぐねぐねと道が伸びていた。

これがこの旧道しかないのであれば納得して走れたものの、
すぐ隣に甘い蜜ともいえる高速道が通っていると、随分走りに苛立ちを覚えてしまう。
おまけに頼りにしていたサービスロードも
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突然行き止まりになる。
おかげで来た道を数km戻るはめになったりとヨーロッパの走りは実際はストレスのたまるもののようだ。

これが南米だったら、郊外に出ればほとんど一本道だったのになぁと考えつつ走っていると
またすぐに僕の進路を惑わすロータリーがあらゆる方向に道を延ばしている。

ところでお気づきかもしれないが、このあたり実に風車が多い。
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風車が多いということは年中風が強い地域。
この日も風車が勢い良くクルクルクルクルと、風に苦しむ僕を横目に優雅に回っていた。

迷路のような道、アップダウン、向かい風の三重苦で目標にしていた街にもつけず、
100kmも走れずタイムアップ。

この日は高速道の脇の茂みにてキャンプ。
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明日からの走行に不安が残ります…。

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