2011年5月29日日曜日

東京優駿

今日は第78回日本ダービーだった。

先週までは現役で働いていたので、今日は何年振りかの日曜日の休日を満喫しようと
金山駅にあるウインズへと向かった。

金山といえば、数ヶ月前までの職場が金山であり、当初異動が決まった時は
『毎週、通勤途中に馬券が買える!!』なんて浮かれたものだったが
蓋を開けてみれば、朝は7時に家を出て、日付が変わる頃に帰宅いう暮らしで
馬券を買うなんてのは夢物語だった。

そんなわけで久々の競馬を楽しむ。



結果は前走を圧勝したオルフェーブルが連勝し、見事5年ぶりの二冠馬誕生となった。

それにしても圧巻の走りだった。
直線入り口で、ナカヤマナイトに思い切りぶつけられ内に押し込められそうになるも
怯むことなくジワジワと伸び、進路が開けたラスト300mの切れ味は半端じゃなかった。

最後に安勝ウインが並びかけるも、坂を上りきってさらに伸びて振り切った。

オルフェもすごいが、鞍上の池添騎手の肝の据わりっぷりも見事だった。
一番人気でのダービーという重圧に潰されることなく、自分の競馬に徹した。
道中はずっと後方5番手。ひたすら最後の直線へ向け脚を貯める。
自分だったら、この不良馬場で終いの切れが落ちてしまうんじゃないかって不安になって
少し前目につけてしまうだろうな。

直線を向いて内に閉じ込められても脚を使わず進路が開けるのをひたすら我慢。
ここでの我慢が最後の最後に極上の切れを生んだ。

馬を完璧に信頼していないと出来ない芸当だろう。
馬もすごかったが騎手もすごかった。

実際ダービーってのはそうそう簡単に勝てるレースではない。
いい例が98年のダービーで、勝った武豊は11年目での初制覇だったが
勝利が目の前に見えた最後の直線でムチを落としてしまっている。
またその時の2番人気キングヘイロー福永はプレッシャーに潰され無謀な逃げをうち自滅。
福永はまだ当時デビュー3年目の若手だった。

GIレースは、馬の底力も大切だが、騎手の腕も試される。
ダービーというG1中のG1ともなればなおさらだ。
そんな中で池添は馬を信頼し馬の能力を100%引き出してみせた。

デュランダルスイープトウショウ といい、彼に末が切れる馬を乗せたら鬼に金棒だ。

派手な活躍とは裏腹に勝ち鞍こそ思ったより伸びないが、
大舞台でこそ引き立つ彼の個性はとても貴重だ。

人馬一体となって掴んだ世代の頂点。デビュー以来、ずっとコンビを組んできたからこその勝利だ。
今日の勝利ジョッキーインタビューでは
『テン乗り(初騎乗)には絶対に負けたくなかった』

いいねぇ、この負けん気の強さ。

ところで今回のダービーの売上げは前年比20%減の198億8450万3300円だったそうだ。
過去最高は90年の567億8692万400円からのこの凋落ぶり…。
年間売上も4兆円を越えていた97年から僅か10年と少しで2兆5000億を
割り込むところまできているし大丈夫だろうか…。

良くも悪くも馬の人気に支えられている競馬界。
今はヴィクトワールピサブエナビスタのように強い馬はたくさんいるがちょっとスマートすぎる。
かつてのオグリトウカイテイオーのような華のある馬が不在なのかもしれない。


今回のダービーも前評判はスターホース不在といわれた中だったので、
勝つべき馬が勝ってくれてよかった。

オルフェーブルには、これからずっと勝ち続けなくてもよいから、
勝つべきところだけは落とさず勝って競馬を盛り上げていって欲しい。

ちなみに本日の戦果は、的中するも投入分がそのまま返ってきてプラマイ0円でした。

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