夜も割と車通りが多かったが、問題なく夜を明かせた。
テントをたたみ、街中のセブンイレブンで朝食。
あぁ、朝のホットチョコレートはなんでこうも上手いんだろうなんて一人悦に浸る。
カロリー充填して出発。
戦の前に記念写真 |
いきなり激坂が待ちかまえている。
朝焼けとマイク |
仮説だが、推進力を生む後輪の後ろに、荷物をつけたトレイラーがあるので下る力が働いてしまうためだ。
だいぶギアを落としてくるくるとペダルを回しているが中々きつそう。
すぐに
『Go ahead(先に行け)』
と言われるので、マイクを抜いて先行する。
昨日のこともあったので、なるべく後ろを走りたいというのが本音だが、止むを得ず先を走ることに。
でも先を走るなら、じっくり一人で景色を楽しみたいので一気に加速して、マイクを千切ってしまった。
間もなくヨーホー国立公園に入った。
ここからいよいよ世界遺産カナディアン・ロッキー山脈自然公園群の中だ。
まだまだ見所は先のはずなのにカーブを曲がるたびに次々に飛び込んでくる景色は美しい。
美しいなんて表現で片付けてしまってはいけないのだが、僕の語彙ではこれが限界だ。
以下、ここで出した声は
『うぉー!!』『ひゃっほー』『うへぇぇ』『ぬぉー』である。
その場を切り取る的確な表現力が欲しい。
なので写真多めで行きます。
僕が言わんとしていることを感じ取ってください!!
ハイウェイ沿いの景色でこれである!! |
どれだけこの星の懐は深いのか |
スパイラルトンネル。急峻な峠のため八の字を描いて標高を稼ぐ |
わかりづらいのでジオラマ。こんなかんじ |
ピザとエナジードリンクでエネルギー補給。
僕はこの手のドリンクが大の好物で、まだ仕事をしていたときも休憩のお供はこいつらだった。
こちらでは種類も豊富で、ここではなんと710mlの大容量を発見した。
しかし注意書きが書いてあって大人でもさすがにこの量は強いようで一日500mlまでと書いてあった。
ならこんな大容量だすな!と思ったので当然、完飲。
この先、2つ目の峠が待ち構えているので大量のカフェインを摂取した。
Fieldを出ると登りが続いた。
さらに片側車線が工事中のため、すぐ脇を車が通っていく。
登りでヨレたら即轢かれる状況だったので、これは危険と自転車から降りてひたすら押した。
1時間半ほど登りが続くとようやくサミットについたようだ。
Kicking Horse pass。
いくつかのロッジなどはあったがRogers Passのときのような標識は見かけなかった。
もしかしたら見落としたのかも知れない。
おそらくここがピーク |
河が僕と同じ方向を向いて流れている!!
バンクーバーを出てからというもの、ずっと河を逆上していく流れだった。
ここで流れが同じ方向に向いたのだ。
つまり大陸分水嶺を越えたのだ!
ここから先流れる水は大西洋へと注ぐのだ。
やった!
以前にアメリカでも分水嶺を越えたときにはContinental Divideのサインを見かけたが当時は“??”だった。近くに河もなかったのでなおさら。
でも今は目の前で河の流れが変わっているのだ!!
たかだか1000キロ程度しか走っていない身だが、何か大きな手応えを感じることが出来て身震いした。
今のところ、この旅で一番の感動です。
これから何度もロッキー山脈は上り下りするし、分水嶺も越える予定だけど、やっぱり嬉しいなぁ。
頂上はタンポポの綿が無数に舞っていた |
ようやくアルバータ州へIN。そして同時にバンフ国立公園入場だ!!!
きた! |
きたー!! |
もうこんな嬉しいことが続いちゃってよいものか。
テンション最高潮で漕ぐとジャンクションが見える。
ここから東がBanff、西へ進むと見所満載のIce Field Parkwayだ。
西側も少し見てみたい気持ちもあったけれど、ここは世界屈指の人気公園。
休日の今日は早めにキャンプ場に辿り着かなければ席が埋まってしまう恐れがある。
気持ちを抑えて、東進するとすぐにLake Luiseの集落に到着。
かなりの混雑振りだったがなんとかキャンプサイトを押さえることができた。
テントを設営し、くたびれた体に鞭をうってルイーズ湖を見に行くことにした。
ここから4キロとのことだったが、その4キロがひたすら登りでかなりしんどかった。
そして恐るべき数の車・車・車!!
もう4時過ぎだったので往路はガラガラだったが、復路はひたすら4キロの渋滞が続いていて、
バンクーバーを出て一番排気ガス臭い場所だった。
やっとの思いでついたルイーズ湖も途中から予想していた通り完全に観光地と化していた。
黒山の人だかりにレンタルボート…
遠くに見えるビクトリア氷河は素晴らしいのだが、視線を落とすとがっくりくる。
この場所が僕のために用意された場所なんてこれっぽっちも思わないけれど、
でも苦労して辿り着いた場所は自分にとって特別な場所であって欲しいという思いもあり肩を落としすぐに帰路へ着いた。
がびーん |
たくさんの観光客でにぎわっていた |
帰りの下り坂は相変わらずの渋滞だったので、これまで散々抜かれた仕返しとばかりに次々に車を抜き去った。
村に戻ってストアに食料を買いに行くと、マイクと再会。
彼も同じキャンプサイトに招いて一緒に食事をした。
大量の焚き木 |
ストアのこのコフランの品揃えを見よ!! |
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