明け方にかけてもなかなか天気は晴れず、こりゃ連泊かな…なんて思いながらチェックアウトギリギリまで待つとようやく晴れ間が見えてきた。
街の外れのキャンプ場へ移動し、テントを張る。
そういえばまだ何も食べてなかったなとバッグの底からカルガリーで入手した辛ラーメンを取り出し調理した。
これはこれでうまいのだけれど、あの味噌ラーメンと比べてしまうとやっぱり少し物足りないかも。
腹ごしらえをしてウォータートンレイクス国立公園を観光。
街の入口から出ているアカミナパークウェイを自転車でサイクリングへと漕ぎ出した。
しかしいきなりの激坂で最初から押しが入る。
この道の最終地点の標高が分かっていたので登りは予想していたのだけれど、いきなりの坂道に面食らってしまった。
傾斜がきついのは最初だけであとは何とか押さずに登れる道をひたすら15km。
アカミナ油田。カナダ西部初の油田だそうだ |
道の終点にはCameron湖が広がっていた。
この対岸はアメリカとの国境線である。
さっそくカヤックをレンタルして対岸を目指してみる。
しゅっぱーつ |
約2年振りのカヤック。水面に近いところでの浮遊感は何度乗っても楽しい。
調子に乗って漕いでいたら、あっという間に向かいの氷河近くまで来てしまった。
船着場のあたりは大分人で賑わっていたけれど、ここまで来るとほとんど誰もいなく、静かな湖と、氷河に囲まれ贅沢な時間を過ごすことが出来た。
しかし、レンタルの時間も迫っているので戻らなければならない。
ふと、振り返ると船着場がまったく見えない。
随分遠いところまで来てしまったと少し辟易しながら戻った。
行きは氷河が近づいてくるのが楽しくてどんどん進んでいったけれど、帰りは目的が無い分精神的に疲れてしまう。
30分ほど漕いで船着場が見えたときは少し安心した。
カヤックから降りて、受付でアイスを食べて一休み。すっかり休憩といえばアイスという習慣になってしまった。
湖からヴィレッジへ戻る道は、来た道を戻るだけなのでひたすら下り坂。
カヤックは(河や潮の流れは別として) 漕いだ分を同じ労力で戻らなければならないけれど、
自転車は登った坂の分だけ、下りがある。
怠け者の自分にはやっぱり自転車が合っているのかななんて苦笑しながら坂道を下った。
時刻は夕方の5時を過ぎていたが、これだけでこの公園を去るのは惜しいと思い、公園入り口近くにあるショートトレイルをハイキング。
自転車帰りだったのでサンダル履き、ザックも無かったけれどフロントバッグを肩に下げて登った。一時間ほどで登れるお手軽コースだけれど勾配が案外きつかった。
トレイルの終点に来ると突然視界が開けて、眼下に湖と街が広がった。
あの湖の向こう側がアメリカだ。
夜は再びの土砂降りと雷で街が停電してしまった。
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