朝起きると空はどんよりとした曇り空。
どこからどう見ても、時期に雨が降り出す気配が漂っていた。
しかし、クスコまであと2日~3日の距離。
もう目と鼻の先だ。
クスコに着けば美味い飯に快適な宿が待っている。
ここでくすぶっているわけには行かない。
先に出発したカナディアンにつられるように僕らも出発。
アバンカイは山岳にある街。
次の街まで、一昨日からひたすら下ってきた標高を再び登り直す。
これが相当にしんどかった。
これまでの道より若干傾斜がきつくなった気がするし、
なによりクスコまでのこり200km程に迫り、アンデスの過疎地帯を抜けたことで
気持ちはすでにウイニングランだった。
なのにこの山岳。
どうなっちゃってるの??
グネグネグネグネと道はうねり返すばかりで、一向にアバンカイの街が視界から外れない。
午前中をかけて登り切った!
と思ったら山の上に大きな台地が広がっていて、ここがまたしんどかった。
さらに一時間走り、ようやく下りへ。
ここでついに雨が。
何度峠で雨に降られれば気が済むのだろう…
ここから街まではほぼ下り一辺倒のはずなのでこのまま押し切ったる!!
と思ったらここでパンク。。
ちょうど、商店の脇に使われていない椅子とテーブルがあったのでそこで修理。
修理を終える頃には雨も止んでいたのだが、体を冷やしたのか悪寒を感じ始めた。
ちょっとまずいなと思いつつも体を休めれるところは次の街までないので雨に振られていたときよりも重装備で出発。
しばらく下るとクラワシの街が見えた。
がこちらも上りと同じく、長かった。
あそこの標高まで600m以上下らなければならないので、目の前に見えているのに一向に近くならない。
下りで力を使わないのが唯一の救い。
やっとの思いで着いたクラワシは…
標識が家に突き刺さっていた。。
ヘロヘロになりながら宿を見つけチェックイン。
モトミくんも僕と同様に体調に異変をきたしたようだ。
お互い自転車を部屋に運び入れる気力もなく、最低限のものだけ持って部屋でダウン。
距離も気温もこれまでに比べれば全く大したことないのに、気が緩んだ途端にこの有り様。
いやはや、クスコへの道のりは最後まで甘くないのだった。
気絶するようにベッドに倒れ込んだ夜は、何かを食べる力も残っておらず、
なんとかワンタンスープを食べるのが精一杯だった。
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