夢には終わりがあるように、資源には限りがあるように。リマでの生活にも終わりがある。
いや終わりを告げなければならない。
それは宿で出会った旅行者に“自転車で旅行してる割には肌が白いですね”と言われたからでもなく
暇さえあれば何か食ってばかりで最近腹がつまめるようになってきたからでもない。
これは自分の意志によるものだ。
いざナスカを抜け、アンデスの奥深くマチュピチュを目指す時がきたのだ。
…
…
…
あ、小雨パラついてますね。。
すいません、もう一泊お願いします。
…ゴホン。
えー、もう一度いう、僕はリマに別れを告げるときがきたのだ。
とうことで一日おいて魅惑の街リマを去る時がきた。
ここから500km南のナスカまではほぼフラットの道。
そこから南米自転車旅の難所の一つであるクスコまで600km超のスーパーアンデス越えが始まる。
その準備はリマで十分過ぎるほどにできた。
休養もばっちり、心もリフレッシュ完了だ。
宿の玄関で宏子さんはじめ、旅行者の方々に見送られ18日振りに自転車にまたがる。
『あっ』
と不意に声が出た。
お弁当を買いに何度も往復をした道、それは変わらぬ景色なのに、ほんの10数センチいつもより高いだけの
サドルの上から見える景色は新鮮で、ペダルってこんなに軽かったっけ?と錯覚するほど足は回り。
その感覚は5分ももたず、急速に、一瞬で、1年以上続けてきたいつもの感覚に巻き戻っていったが、この感覚
ただそれのためだけでも休養をはさんだ甲斐があったと思った。
いざアンデス越えへ!!
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