クエンカには3泊した。
その間はペルーの地図を探し周ったり、大都市恒例の自転車屋チェックなどをしたが
どれも半日で終わるものだったので、それ以外はゆっくりと過ごした。
サヌキくんともこの街で再会を果たし、カレーを食べに行ったりも。
エクアドルはこういう都市以外ほんとに飯のバリエーションが少ないから、こうやってアジア飯を食べれるのはやっぱり嬉しい。
カレーはちょっと高いけど、ピザなんかは1$で食べれる。
そんな三日を過ごした後、ペルーに向けてクエンカを後に。
ペルーの国境は3つあって、一つはここから太平洋沿岸部に下りて、海側から入国するルート。
もう一つはこのままパンアメリカンハイウェイを南下してマカラの街から入国するルート。
最後はパンアメリカンハイウェイ上の途中の街ロハからローカルルートでひたすら未舗装の道を抜けていくルート。
最後のはかなりマイナールートなので基本的には先の2つからチョイスすることになる。
太平洋ルートはペルーに入ってからの治安が悪いようなので、僕は真ん中のルートでペルー入りを目指す。
ただ、ここからクエンカ以南のパンアメリカンは、きついエクアドルの山道の中でも特に勾配がきつく自転車乗り泣かせとのこと。
なんでも1000m単位のアップダウンを繰り返すそうだ。
それはそれで嫌だなぁと思って辿り着いたのが、一旦海に下りて、再びアンデスに戻ってくるコース。
これだと無駄なアップダウンを避けることができるようで距離も20kmほどしか延びない。
これで行こうということで、進路は一度太平洋へ。
クエンカ郊外に出るとその分岐がやってきた。
迷わず直進。
ただ、ここから下り一辺倒かと思ったらそうでもなく下り基調のアップダウンが続き予想外に大変。
おまけに道もだんだん細くなってきた。
初日はサンタイザベルの街の街道沿いのホテルでストップ。
2日目、サンタイザベルを過ぎると道はいよいよ未舗装になった。
途中車が1台通るのがやっとというような道もあったりで本当に合ってるか心配になったがGPSで確認すると道は外れていない。
これが幹線道路とか。
一応地図には”All Weather Road”って書いてあるけど雨季は大丈夫なのかな?
道端には落石がゴロゴロとしている。
そんな道も40kmほど走るとかなりましな舗装路に戻り、そして中米を思わせる蒸し暑さが蘇ってきた。
標高は500m。ここまで下りてきて、ようやくエクアドルは赤道直下の国だということを思い出した。
さらに下ってついに標高は0mへ。
パサへという大きな街を過ぎると周囲は見渡す限りのバナナ畑へ変わった。
昨日までの爽やかな世界とは別世界。
ここにシエラ(アンデス)、オリエンテ(アマゾン)、コスタ(太平洋)を抱えるエクアドルの奥深さを感じた。
それにしても、ここまで下りてくるのが大変だったのに加えてこの暑さ。
実際アンデス山中を走っていた時はドリンクはせいぜい500ml程度で済んでいたのに
ここパサへから25km先のサンタローサまでで1000mlの飲み物を消化していた。
明日からまた山に戻るけど、この暑さの中で登りはもしかして、高地でアップダウンを繰り返すよりも大変なんじゃないのか?
明日からの山岳地帯に一抹の不安を感じながら床に着いた。
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