サンタクルス谷を歩き終えて無事ワラスに戻ってくることができた。
公園を出るときにスタンプを押されたチケットを眺めてながら回想にふける。
たったこの一枚の紙切れを手に入れるためにどれだけ振り回されたことか…
それも過ぎたこと。
再び自転車旅を再開するための良い気分転換にはなった。
そして今回は装備のチェックを怠って大変な目にあった。
ちゃんと後の手入れはしておこうということで、濡れた装備を清掃&乾燥タイム。
壊れたストーブは部屋で改めていじってみたがやはり動かず。
ジェネレータを交換すれば復活するかもしれないが、海外でのサポートはほぼ期待できない僕のストーブでは
目の前に迫ったナスカ~クスコのアンデスルートはもちろん、ボリビア、パタゴニアの無人地帯での使用に心配が残る。
リマに戻ったらストーブは買い換えよう。
ウェアも洗濯屋に出して、汚れもすっきり。
まさに“来た時よりも美しく”を実践してワラスを去ることが出来そうだ。
装備の手入れが終わったことで、残るは自分の手入れ。
コレクティーボに乗って向かった先は
アンデスの恵み、温泉!!
ペルー北部カハマルカ同様にここワラスでも温泉施設がある。
いっちょ旅の垢も疲れもすべて洗い流すことにしよう。
欧米人ツーリストがうれしそうに泳ぐ温水プールになど目もくれず向かった先は個室風呂!!
カハマルカのときと同じく、一回一回お湯を抜いて自分で湯温を調整して入るシステム。
ただ、カハマルカに比べて狭いし、清掃もちょっと手抜き。
ちなみに湯船が茶色に見えるのは、この辺の温泉が鉄分を含んでいるため。
顔を近づけると、かなり鉄臭い。
湯船にたっぷりと湯を溜めて入船。
あっつあつが心地良い。
自然と“ふぅ~”とか“はぁ~”といった吐息がこぼれる。
やっぱり温泉はいいもんだ。
湯上り、すっかり茹で上がった体を冷まそうと外のベンチでゴロリ。
ちょうど午後の気持ち良い風が吹き抜けていった。
乾燥したこの地域、湯上りの風はたまらなく、気付けばウトウトと…
すっかり冷まし過ぎた体に気付いて目が覚めた。
ゴホッゴホッ。
旅の垢を落とすつもりが、ついでにお土産ももらってしまった。。
それでも遺跡にトレッキングに温泉…
充実したワラストリップだった。
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