2012年10月3日水曜日

クスコ徒然日記1  ~市内観光~

夏休みの宿題といえば、決まって新学期の始まる3日前くらいに慌ててやりだすもの。
クスコに着いた僕は、南米の宿題とも言えるマチュピチュを見て見ぬふりをして、
小学生の僕よろしく目の前にある楽しい事ばかりを見て過ごした。

いったい何日が過ぎたことだろう。

ようやく重い腰をあげてマチュピチュに行く手配をしたので
その前にクスコの日々を、夏休み終わりかけにまとめてかく日記のように内容薄く振り返ってみたいと思う。

クスコといえばマチュピチュの拠点になる街ではあるが、街の魅力はそれだけにあらず。
とりわけ街の中心にあるアルマス広場は、これまでのコロニアル都市の中でもひときわ印象的であった。
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何が?と言われると具体的に答えれるわけではないが、高地特有の抜けるような空の青さと、開放的な広場の緑のコントラスト、それらを取り囲む荘厳なコロニアル建築群に毎日はっとさせられた。
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とりわけ、朝がいい。
朝のアルマス広場は人気も少なく、まだ街が眠っているかのような静けさの中、カテドラルの影から徐々に太陽が上り、強い日差しが照ってくる。
夜は震えるほどに冷え込むのだが、その冷えた体と芯から温めてくれるような温もりが朝のアルマス広場にはあった。
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アルマス広場から1ブロック離れたお気に入りのカフェのクロワッサンを食べに行くとき、広場を通るのが毎朝の楽しみだった。

食といえばクスコは国際的な観光都市。
そこに必ずあるものといえば…

そう、日本食!!
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ここは金太郎という日本食レストラン。
ちょっと量が少ないけれど味はばっちり。

クスコは一大観光都市だけあって、各国料理が勢揃い。
欧米人大好きなピザ屋もたくさんあったし、韓国料理やタイ料理のアジアンレストランもあった。
ちょっと分かりにくい場所だけれどインドカレーも。
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こうしたインターナショナルな料理もさることながら、アルマス広場から少し行ったところには
地元民に大人気のアンティクーチョのお店が。
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アンティクーチェリア・エル・コンドリート。
倉庫風の無骨な建物の中では、モウモウとウマそうな牛のハツを焼いた煙が立ち込め、
怪しい日本語を話す店主の親父がいる。
3本ほど頼むと、皿からあふれるこのボリューム。
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味はナスカで食べた上品なアンティクーチョとは正反対の良くも悪くも乱暴な味。
でもかえって、この粗雑さがハツ(心臓)を食べるという行為にふさわしい生命力あふれる味付けだった。

ついこの間まで、山奥の寒村でトゥルーチャ定食を食べていたとは思えない食の充実っぷり。
クスコ恐るべし。

スーパーには出前一丁も売っていたのでちょっと節約したい時なんかは、宿で自炊したり。

ちなみに宿はペンション八幡という日本人宿に滞在。
オーナーの八幡さんも世界を駆け抜けた元自転車乗り。
同じ自転車乗りとして、ここに泊まらなければいけないでしょう。

それなのに宿は自転車でアクセス不可能?と思えるような裏路地を入った階段の向こうにあり
最初にきたときは自転車を運び入れるのが大変だった。
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どこかへ外出した後、宿に帰ってくるとぜいぜいと息が切れる。
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なかなか過酷なロケーションにある八幡だったけれど、宿からの眺めはばっちり。
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クスコの赤茶色の街並みが見渡せる。
きっと八幡さんもこの景色が気に入って、ここに住んでるんじゃないかな。

部屋も広くて綺麗。
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宿の重鎮クマ。
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アルマス広場のハイライトが朝に対して、ここ宿のハイライトは夜だ。
夜になると、暖色の電球がポツポツとつき始める。
闇夜はその明かりが届かないほど深く、じっとそれを見つめていると吸い込まれてしまうんじゃないかと思うほど。
はっと我に返り、視線を落とすと街中が頼りないながらも優しい光に包まれている。

昼のクスコも夜のクスコもどちらも僕を恍惚とさせる魅力に溢れていた。
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八幡では、新しい旅人との出会いもさることながら、再会があった。
リマで出会った大上くんと、米須夫婦。
それぞれ、ナスカやワカチナでもを会っていたので2度目の再会だった。
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インターネットの普及によって、こうした再会には偶然性がなくなり、ある程度狙って再会が出来るようになったとはいえ、
こうして何度も再会を繰り返すというものはいいものだ。
その都度、親しみが深くなっていく気がする。

八幡のリビングではクスコに着くまでの、お互いの旅の談義に花が咲いた。

さて、クスコ市内で一番の有名な観光名所といえばこちら。
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カミソリの刃一枚も通さない精密さのインカの石組み。
その中の
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12角の石。
高度な石組み技術は、幾度かこの地を襲った大地震でスペイン人の建てた建築物が軒並み崩れ落ちる中、
全くびくともしなかったとか。

こうした石垣はここだけじゃなく市内のいたるところでみることが出来る。

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太陽の神殿より。
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スペイン軍に黄金を持ち去られた今も精巧な石組みが残っている。
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インカの石組みはここだけにあらず、郊外の遺跡にも。
こちらはサクサイワマン。
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インカの要塞とかなんとか。
ここの広場では毎年6月に南米3大祭りの一つインティライミが行われる。
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ここから市内も見下ろせます。
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ケンコー遺跡。ここは神殿とかなんとか。
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プカ・プカラ。
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タンボ・マチャイ。
水路が引いてあり、季節問わず水が流れている。
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クスコ市内だけでも、かなりの見所があり、全部見ようとするとそれ相応に時間がかかる。
僕が見て回ったところだけでも、ほんの一部。

そんな観光都市クスコにあっても、街の中心を少し離れれば、ペルー人の素の暮らしが垣間みれるのでこちらも蛇足ながら
付け加えます。

ストリート
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メルカド。
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公立病院。狂犬病の予防接種を射ちに行きました。
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次回に続く。

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