イースター島行きのフライトの数日前、バスに乗って2時間ほどの太平洋沿いの港町に出かけた。
ビーニャ・デル・マルとバルパライソ。
隣接する2つの都市なのだが、街の様相は相反している。
ビーニャは海沿いにビーチが続き、高層マンションが立ち並ぶのに対し、
もう一方のバルパライソは海岸線に近いメインストリートから一步内陸の丘陵地に足を伸ばすと、
入り組んだ路地、きついアンモニア臭、不思議な配色の家壁…
僅か数kmで驚くほどに街の様子がかわる。
当然住み分けもできているようで、ビーニャには比較的裕福な人達が住む。
方やバルパライソはどこか中米の都市を思わせる雑然さの中に人々は暮らしていた。
ビーニャの燦々と照る明るい雰囲気も好きだったが、個人的にはバルパライソの方が気に入った。
バルパライソに張り巡らされたジグザグの階段を登っていると思いがけぬ場所に出たり、
その逆もまた然りで、行こうとしている場所に行けそうで行けない、そんな不可解さが良かった。
それでいて、人気のない路地に入り込んでしまった時の緊張感と、
知っている通りに抜けたときの安心感のバランスが心地よい。
太陽の光も手伝ってどこか雰囲気がパナマシティの旧市街に似ている。
それでいて道の入り組み様はメキシコのグアナファト。
見晴らしの良い丘に出て、さらに上に広がる丘はラパスの縁に広がるエル・アルトのよう。
中南米の色んな都市をミックスしたかのような独特の雰囲気を持つ街だった。
惜しむらくは、フライトの関係上長く滞在できなかったこと。
港町故の海鮮も、ちょうどこの時期チリでも数年ぶりの祝日と週末が重なった大型連休のため、
メルカドも商店の多くもシャッターが折りてほとんど何も食べれなかったこと。
チャンスがあればまた機会を作って訪れたいと思う。
【ビーニャ・デル・マル】
【バルパライソ】
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