2013年3月19日火曜日

カレテラアウストラル最大の街

コジャイケは人口4万ちょっとの街。
プエルトモン以北のチリだったら、この程度の規模の街はいくらでもあるが、
このパタゴニア地方では大陸最南端の街プンタアレナスについで大きな街である。
それに、極端に人口が過疎った地域からやってきた身としては大都会に見える。
行き交う車に信号…10日くらいぶりなのに随分久しく感じる。
宿もレストランも選択肢があるほどにたくさんある。
これまではほぼ、ノーチョイスだっただけにこれは嬉しい。

インフォで教えてもらった安宿のある通りの宿にチェックインし、
真っ先に向かうはスーパーUNIMARC。
これ、スペイン語読みでウニマルクって呼べばいいのか、
素直にユニマークって呼べばいいのかどっちだかわからないけど、とにかく大好きなスーパー。
ここのパンは美味いし、値段も本土と変わらぬ安さが嬉しい。
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スーパーの入り口では、リベルタドーレス峠越えで一緒の宿だったイギリス人サイクリストのアランにばったり。
僕がイースター島に行ったりゆっくりしていたので、もう会えないかと思ったらこんなところで再会。
再会場所がスーパーの前ってところがなんともチャリダーらしくていいね。

彼はアルゼンチン側バリローチェ・フタレフ経由でカレテラアウストラルに入ったそう。
アウストラル上では他にも数人サイクリストに会っていたのだが、みんなフタレフ経由だった。
欧米人のサイクリストたちにはそっちが人気コースらしい。

僕と同じく雨に苦しんだそうで、明日は天気がいいみたいだから明日コジャイケを出発するそう。
しばし店先でアランと情報交換。

カレテラアウストラルは、この先終点のビジャオイギンスまで行くコースと、
途中チレチコでアルゼンチン側に抜けるコースがある。
最近の雨で正直げんなりしていて、チレチコからアルゼンチンに戻ろうかなと思っていた僕だったが
アランはビジャオイギンスまで抜けるという。
それを聞いてなんとなく僕もやっぱりオイギンスを目指そうかなと思う。
道上に同じ仲間がいることを知るだけで、気持ちの持ちようは随分違ってくるのは現金なものだ。
それに、雨だけでここの印象を決めつけるのはもったいない。
晴れれば今日みたいに心から気持ちのよい景色が楽しめるし、ここは最後まで行ってみようと思う。

このペースで行くとオイギンスでの年内最終便の船で一緒になりそうだねと、アランと再会を誓って別れる。

久しぶりのスーパーは目に毒だった。
溢れる食品に日用雑貨。
アウストラル街道上の人々の暮らしのすべてがここに集約されているのではないかと
錯覚するほどの商品量。
気がつくとどんどん商品が、僕の買い物カゴに吸い込まれていった。

クリスマスが近いせいか、おもちゃ売り場はセール品のオンパレード。
人気商品のある棚はスッカラカンになっていた。
クリスマスが近いといっても、これまで通ってきた村々はささやかな装飾や電飾があるだけで
クリスマスの雰囲気とはまるで無縁の世界だった。
ある意味、クリスマスを一番肌で感じる場所ってこうした商業施設なのかもしれない。
つまりそれだけクリスマスってお金になるってことか。
なんだかそれも少しさみしいな。

スーパーから戻った後も、ランドリーに汚れたウェアを出しに行ったり、
銀行に行ったりと大忙し(南北1000kmに及ぶ街道で使えるATMはここしかないのだ!)
ネットでこの先の情報収集をしつつと…

この数日、完全オフラインではなかったのだが、
それでもだいぶ文明からは距離を置いた生活だっただけにやることがたくさんだ。

文明から距離を置いた暮らしが少し馴染んできたところだったのに
なんつーかこれが折り合いをつけるってことなのかな。

とはいえ快適はやっぱり快適で。
美味しいレストランにも行ったり、この先へ向けてたっぷり充電した3日間だった。
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