2012年5月2日水曜日

作りすぎた親子丼

次の目的地のポパヤンまでは40km。
2時間半もあれば届く距離なので今日は遅めの9時半出発。

それにしても昨日の宿はよかった。
電熱器じゃなく、ガスで沸かした熱々のホットシャワーが使え、部屋も簡素ながらとても綺麗だった。
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これで、600円。
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あまりのコストパフォーマンスに延泊してもいいぐらいだったが、あたりはこの宿とガソリンスタンドしかないので
備え付けのコーヒーを飲み、併設されたレストランで朝飯を食べ出発。

もう昨日でだいぶ上ってきたので、もう今日はそんなに上らなくて大丈夫かなと思ったが、そこはアンデス。
そんなわけなく上っては下るの繰り返し。

予定通りお昼には市街地へ到達したが、けっこうヘトヘト。
最後は雨につかまっちゃったし。
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自転車やレインウェアの泥汚れを落としたかったので、出来れば個室のホテルに泊まりたかったが
割合観光地のポパヤン。
セントロ近辺のホテルはどこも2000円以上したので、念のため調べておいたホステルへ。
ホステルはドミトリーだと安いけど、こんなずぶ濡れ、どろまみれだとちょっと気がひけるんだよなぁー。
ま、仕方ないか。

Google Mapを頼りに探し当てたホステル…
なんとカテドラルの隣だった 笑
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すごいよ、過去最高の立地条件。

で2階にあるので自転車運び入れるのは大変だったけど、オーナーも手伝ってくれたし
内装も古いけどしっかり手入れされていて中々居心地よさそうな感じ。

さて、既に上の写真でお気づきかと思いますが、この街…
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全部白で統一されています。

僕が到着した時は、まだ雨も降っていて何か重苦しい雰囲気だったけど
時折青空が差し込むと白が映えて、とても美しい。
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それに雨に濡れた地面が太陽を反射して、眩しいくらいだ。
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山中にある街なので天候は安定せず、晴れたり曇ったり…
雨が降ると、みんな通りの屋根の下に非難。
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傘もよく売られていた。
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どこの街とってわけじゃないんだけど、何かメキシコを思い起こさせる街並み。
OXXO出てこないかな 笑。
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街をぶらついて、昨日なくした時計を購入。
1000円の安物だけど、やっぱりないと落ち着かなかった。

キッチン付きホステルだったので、久しぶりに自炊をしようかなと思いスーパーへ。
スーパーも白いです。
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親子丼を作ろうと思い食材を買い集める。
お米は少し多いけど、まぁちょうど良いサイズがあったので良かった。
卵も玉ねぎもオッケー。
問題は、鶏肉だった。
小さいサイズがなく、取り分けも出来ないらしく大きなサイズしか売っていなかった。
まぁ明日の朝も食べればいいかなと大きなパックを購入。

宿に帰って調理…

僕は料理をすると、自分の食が細いにも関わらず、いつも多めに作ってしまう。
作り始める前の完成イメージがあまりにも美味しい料理すぎて、適量じや足んないんじゃないかなと錯覚してしまうのだ。

案の定、今回も作り過ぎた。

半分はタッパーに入れて明日の昼ご飯にするとして…

よそった親子丼の方も頑張ったが食いきれなかった。
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中米を走っていた頃はよく自炊をしていた。
その時は3人で走っていたから、買える食材の幅も広がったし、
中米ではほとんど飯の選択肢は豆かチキンだったので
手間はかかれど自分たちで作る日本食は最高に美味かった。
うだるような暑さの中、ホテルに到着し街のスーパーで食材探しをするのが
毎日のささやかな楽しみだった。

この時も僕はいつも作りすぎた。
あるいは大食いの二人と同じようによそって
食べきれなくなって、残りを食べてもらったりしていた。

2人とはカルタヘナで別れ、それぞれの旅に戻ったわけだが
その後も連絡を取り合っていたし、サヌキくんとはメデジンで再会をしたりもした。

3人で走っていた時、大抵僕が先頭を走っていた。
1人になった今も少し遠くになっただけで、ちょっと街道沿いの商店でコーラを飲んで休憩をしていれば
Tシャツを汗浸しにしたサヌキくんが、小突いただけで壊れそうなオンボロ自転車に乗ったモトミくんが
僕と同じようにキンキンに冷えたコーラを求めて、追いついてくるような気がしていた。
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あの時と同じように作りすぎて、食べきれなくなった親子丼を見て
自分では使い切れない食材を買って
僕は今一人なんだなと、この時強く実感した。
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