2012年5月20日日曜日

増える遊び道具

荷物を受け取った翌週、旧市街から新市街のホステルに移った。

新市街はいかにも近代都市の様相で高層ビルに、大型ショッピングモールもある。
キトは中央部にアンデスの高峰群(シエラ)、東にアマゾン河のあるオリエンテ地方、
東の南国地方(コスタ)の遥か先に浮かぶガラパゴス諸島の玄関口にもなっている。
そのため新市街の一画、マリスカル地区はバックパッカーエリアになっていて
小奇麗なホステル、旅行会社、各国料理のレストランがひしめき合っている。

キトで主目的の荷物の受取は済んだのだが、荷物待ちの間いろいろ調べているうちに
挑戦しようと思っていたキトの南50kmにあるコトパクシ山へのアプローチには
キトが便利そうだったので安心して荷物を預けられる新市街のホステルに移ってきた。

キトはエクアドリアンアンデスの主峰チンボラソ山を筆頭に5000m超の高山が10座あり
コトパクシ山は5897mのエクアドル第三の山だ。
ちなみにチンボラソ山は、6310mの標高だが、わずかに楕円の地球の中心部に位置していて
地球の核からの距離でいうとエベレストを抜いて世界一の高さになるらしい。
同じく、コトパクシも火山の定義によるが一応世界一高い火山ということになるのだそうだ。

コトパクシ山はキトからのアプローチも容易ということもあって登山者にとっては人気の山だ。
登頂できるかどうかはともかくとして、こんな身近に世界一が転がってるんなら挑戦してみるっきゃないでしょ。
ということで、新市街の旅行会社を周って、コトパクシ登山を申し込んだ。

思いの外安く済んで、アイゼン、ピッケル、ブーツ、オーバーパンツのレンタル込で190$。
ジャケットや保温着、グローブは自分のものを使うことしたが、実際にはそれらも追加料金なしで借りることが出来る。

旅行会社は、コトパクシ山の麓からの自転車ダウンヒルツアーなんてのも催行していた。
楽しそうだけど…
自転車ってのは、自分で登るからダウンヒルが気持ちいいんだ!ってことでこれはパス。
コトパクシ登頂に目標を定め、準備に取り掛かった。

準備っていっても大したこと無いんだけどね。

新市街周辺にはアウトドアショップもたくさんある(とゆうかアメリカ、カナダを除いて過去最大級の品揃え)
その中で少し北にあるエクアドル国産のアウトドアブランドTattooの旗艦店へ。
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店内はアメリカのREIのみたいに体育館並の売り場面積にトレッキング、自転車、カヤック、クライミングなど
各種アクティビティのギアが揃っている。
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クライミングウォールや、山の書籍スペースもあるし。
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こんなアウトドアショップ久々でテンションアップ。

店内は自社ブランドのTattooのウェアが中心で、その他
マーモットやブラックダイヤモンド、オスプレーにキーンといったアメリカンブランドもけっこうあった。
キャンプグッズもGSIやMSRも一通り揃う。
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なんとMSR社の今年の新作ウィスパーライト・ユニバーサルまで置いてあった。
(ガソリン、灯油が使えるマルチフューエルストーブにガスも使えるようになった進化版)
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ほしい…

僕はクッカーとストーブに目がなくて
日本にいたころはついついすぐ新しいものを買ったり、アルコールストーブを自作したりしていた
(部屋で燃焼実験していて火災報知機鳴らした苦い思い出も…)

しかもこれ、間違えてガスが使えないインターナショナル版と値段が逆になってるんだけど…
もしかして、こっちの安い値段で買えたりして…

いかんいかん、こないだ自分のストーブのパーツ取り寄せたばっかじゃないか!

と商品の前でずっと葛藤を繰り返していた。

そうそう、本来の目的を果たさなければ。

この先の南米大陸はペルーのワラス周辺やアルゼンチン・チリに広がるパタゴニア地方などなど
トレッカーヨダレモノのフィールドがたくさんあり、そこでのトレッキングも旅の楽しみのひとつ。
先日のチリポ山登山で、やっぱりストックがあればなーと思ったので
コトパクシ対策も含めてストック選び。

むむーと一時間ぐらい試しあるいたり悩んだりで結局ストックじゃなく
長さ調整機能のないブラックダイヤモンド社のサポートポールを購入。
強度、実用的にはストックの方がいいんだけど、いかんせん自転車の時の取り回しが大変そう。
それも踏まえて、仕舞寸法が小さく、軽量なサポートポールに落ち着いた。

それと、今回の山とは関係ないが別なショップで小さなペンタイプの釣竿と仕掛けも安かったので購入。

むぅ、トランシーバーに単眼鏡、釣竿に、ストックとどんどん遊び道具が増えていくなあ。。

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