2013年6月23日日曜日

3人寄れば何とやら

サハラ砂漠から戻った僕をトドラでようこ&ひろさんが待っていてくれていた。
ここから北に抜けるアトラス山脈越えは僕ら三人で越えることに。
前回のアトラス越えは腹痛でイマイチ楽しみきれない部分もあったから今回こそは。

出発してしばらく渓谷沿いをじっくりと登っていくコース。
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このルートはメイン幹線ではないので、道路の状態が心配だったけれどまぁまぁ綺麗。
むしろトドラまでの方がヨーロッパ人に超人気の観光コースのため、
バスやキャンピングカーの大型車が狭い一車線を幅を利かせて闊歩していたので
道が悪かった。
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アトラスの奥に入るに連れ、交通量はぐっと減り、格段に走りやすくなっていった。
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2人に比べて軽量装備の僕の方が登り坂が早いので、しばらく走って適当な所で2人を待った。
もしかすると2人にとっては、僕を待たせない様にと余計なプレッシャーをかけてしまったかもしれないが
僕にとっては2人を待っている間、
周辺の何気ない景色をじっくり堪能できるまたとない時間でよかったのだけれど。
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一口に自転車で走る、といってもそのスタイルは様々だ。
装備の量だって違うし、野宿中心の人もいる。
走ることに比重が置くか、観光に比重を置くのか、はたまた食事に重きを置くのかなどで
キャリーする荷物は全く異なってくる。
だから自転車でペアランする、ということは簡単なようでずっと難しい。
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今回に限っていえば、もう4年半に及ぶ膨大な時間を夫婦で走ってきた二人なので
僕は思い切り、気を使わずに走らせてもらうことが出来た。
それはきっと長い時間誰かと走る、ということに触れてきた二人だったから出来たこと。
これが、違う誰かとだったら、僕は僕で気が気でないと思うし、相手も相手で気が気じゃなかったと思う。
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一緒に走ってみて改めて思うのは、自転車乗りはそれぞれのフィルターを持っていて、
自分と違うところに気づきがあること。
こんなところで写真を撮るのか、とか後で道を振り返った時に、あそこが○○だったよねーと
自分では気づかなかった視点にハッとしたりする。
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それに自転車乗りとはマイノリティだ。
そんなマイノリティが、さらにモロッコのマイナーな山道を走っているのだから
話を共有できる相手を見つけろというのはかなり難しい話だろう。
例えば
『いやーナスカからのアンデスは3日間登りが続いてねー』
なんて、バックパッカーの人に話しても
「は、はぁ。大変だったんスね」で終わってしまうだろう。
でも、今はすぐ隣に、走り終えたあとすぐに気持ちを共有できる仲間がいる。
これがなんと有り難いことか。
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なにより楽しいのは、走り終えたあと。
地元の人すら素通りしてしまうような小さな集落の宿のサロンで
みんなの食料と料理道具を持ち寄れば
あっという間に素敵なディナーを囲むことが出来る。
アトラス越え初日のサロンで作ったトマトパスタは最高にうまかったなぁ。
これでビールでも買えればいうことなしなんだけど。
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アトラスの向こう側にはきっとビールも売ってますよね、頑張りましょう!

仲間がいるってほんとに格別だ。

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