2013年6月10日月曜日

路地裏の再会

ようこさん、ひろさんに連れて行ってもらったレストランはモロッコ版商店街とも言える
スークの入り口近くにあり、そこで羊の煮込みとタジンを食べた。

こいつがウマいんだよねーと右手で食べだす二人を見て一瞬たじろいだ。
そうだ、ここはイスラム国家だった。
食事はカトラリーはあまり使わず右手とパンをうまく使って食べるのがこの国のスタイルだ。
僕も試しにやってみたのだが、慣れない手つきのため、すぐに手がベチャベチャになった。
慌てて紙ナプキンで汚れを取ろうとしたら、
手の汚れを拭き取るには不向きな固く、吸水性の悪い紙ナプキンの手触りにこれまたたじろいだ。
紙ナプキンというよりは、ただの紙そのもの。
やっぱりここはモロッコなんだとその手触りから思い直す。

食事をしつつ互いの旅談義を囲み、お腹を満たしホテルへ戻る帰り道。
モロッコに来て僕が迷いに迷った裏路地に入ると、前方の角から一人の女性が歩いてきた。
その出で立ちから日本人かなと思い、それ違いざまに顔を見るとびっくり。

サトコさんじゃないですか!

その女性は一年半前にメキシコシティで出会った鈴木夫婦の奥さんだった。
旦那さんのリョウセイさんは世界各地で美麗な映像を撮影していて、
サトコさんは各所でヨガをしているユニークな旅を続けている二人。

モロッコに行くというのは、お互いにインターネットを通じて知っていて、
どこかで会えるといいねと言っていたのだが、細かい待ち合わせもしていないし、
そもそも僕は今さっきモロッコについたのだ。
旦那さんのリョウセイさんは今、映像の編集で部屋にいるとのことで
サトコさんが散歩に出かけた所で僕らとバッタリ会ったのだった。
聞けば二人も昨日マラケシュに着いたそう。

『え、ちなみにどこ泊まってますか?』
「ホテルイムーザだよ」

二度びっくり。
ホテルまで僕らと一緒だった。

サトコさんも宿に引き返して、宿でリョウセイさんとも再会を果たす。
思えば彼らの旅の初日に僕は出会っていて、
そのとき彼らは『こんな映像取りたいんだよねー』なんてこれからの構想を言っていて
僕は僕で『南米最南端を目指してるんです』と互いの野望を語ったものだった。
一年半の歳月を経て、あのとき互いに語っていた夢を実現しているのだから
ある種モロッコでの再会は、生き別れになった戦友と再会した時の気持ちのようだった。

いやはやモロッコも序盤から面白く転がってきたなぁ。

あ、リョウセイさん、サトコさん、今晩は羊の脳みそでも食べに行きましょ~。
カタツムリもあるみたいですよー。

モロッコ珍味部、現在部員5名となりました。

そんなリョウセイ・サトコの素敵なHPはコチラ
超絶美麗なムービーに心奪われること請け合いです。
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