2011年10月4日火曜日

緊張走る国境越え

いよいよニューワールドへ。
朝イチで国境の橋へ向かう。
国境前のストリートは朝のため、さすがに昨日のような猥雑さは影を潜めていて、少しホッとする。
メキシコ側もこうであってくれと思いながら、まずはアメリカのイミグレーションオフィスへ。

アメリカを出国するにあたって、ビザ免除のためのIー94と呼ばれる緑色のカードを返却しなければならないのだ。
このカードの返却を怠ると、今後の乗り換えを含むアメリカ入国ができなくなるというのでここで返すのだが
メキシコに出国する通りに、アメリカのオフィスはない。
そのため、メキシコからアメリカへ入国するためのゲートを逆走する形で返却に向かうのだ。

鉄棒の回転扉をくぐる。
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さらばアメリカ。もうこれで戻ることはできない。

建物の側道を進むと、イミグレーション着。
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中はガラガラだったのですぐに係員を捕まえることが出来、カードの返却完了。
にしても、入国の際はパスポートから過去の渡航歴をチェックして、指紋・虹彩の採取とかなり厳重だったのに
出国に関しては、カードを渡して終了。
肝心のカードも特にコンピューター処理することなく『行っていいよ』とのこと。
かなり適当だけど、次回の入国は大丈夫なんだろうか…
ともあれ第一関門突破。

外に出るともう既にたくさんの車がアメリカ入国のために長蛇の列をつくっていた。
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オフィスを後にし、橋を越えメキシコ側へ渡る。
橋の頂点でアメリカとメキシコが隔てられていた。
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ここの場所で5450km
カナダ終了時点で1500kmだったので、アメリカは約4000km走った計算だ。
感慨に浸りたいところだが、もうすでにメキシコの喧騒が騒ぎ出しているので、
さっさと入国手続きを済ませて街を脱出せねばならない。
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橋を下り終えると、さっそく自動小銃を構えた軍人がわんさか登場して緊張が走る。
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ここで軍人に声をかけられ、荷物チェックをされる。
カバンには持病の薬が大量に入っているので、見つかったら厄介だなと思いつつ、
まず薬の入っていない方のカバンを開ける。

ほとんど目視だけでチェック終了。
幸いなことに、自分で開けたこのカバンだけでチェックは終わった。

軍人から解放された僕は街中へ出る前に、今度は東側にあるメキシコ入国用の橋へ。
ここにメキシコのイミグレーションがある。
ちなみにここも自分から向かわないと、ノーチェックでメキシコ入国となってしまう。

まだ街の状況が分からないので、自転車ごと建物内へ入りたかったが『No』と言われてしまい
建物脇の駐輪場に停めることに。
目の前のベンチにいきなり怪しい目をしたおっさんがジロジロ見てくるので念のため、
荷物を全部外して建物内へ持っていった。

入国自体は至ってスムーズで、近年入国用のツーリストカードの書式が変わったということで
前日ネットで記入例を調べておいたのだが、係員のおっちゃんが全て記入してくれた。

第2関門クリア。

お次は銀行で入国税の支払いだ。
以前、アメリカのサンディエゴからメキシコのティファナに入った際はすぐ隣に支払いの窓口があったが
今回はそれがなく、街中で銀行を探さなければならなかった。

どこにあるか全く検討がつかなかったので、ちょうど目のあったタクシーのドライバーに道を聞いてみた。
が、国境だというのにもう早速英語が通じない。
ここで唯一前の晩予習しておいたスペイン語で訪ね直すと
『クワトロ、クワトロ』
と言葉と手振で教えてくれた(4ブロック進んで、右に曲って4ブロック)

しかし言われたとおりに行ってみたが、目的の銀行は見つからず。
それでも大通りにでたので少しウロウロすると、カナダのスコティアバンクが見つかった。
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外資の銀行が、税金の支払を受け付けてくれるか不安だったがカードを見せると問題なく処理してくれた。
ちなみに銀行への出入りの際はカメラで撮影されてから入ることになるので、それだけでこの街が物騒なのが分かる。
中にも銀行強盗に入った犯人の写真が何枚も掲示されていた。

銀行での支払いを済ませた後は近くのコンビニで物価チェック&地図調達。
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品揃えはアメリカ側と大差なく、値段は3割ほど安くなった。
物価高に泣いたカナダと比較すると半額以下になると思う。
地図もかなり立派なものを手に入れることが出来た。

これにて、この街でやるべきことは終了。
朝イチで出たのにもう既に、11時前だった。

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