さぁ、今日も山岳地帯を行きます。
傾斜は引き続き緩やか。
サボテンが群生している。
犬や牛の亡骸しか見るものがなかったメキシコ北部に比べて変化があって楽しいが
路肩を走り過ぎると棘が刺さってしまうので注意しながら走る。
この辺りはなぜか頂きが平らな山が多く見られる。
勝手に“擦切り山”と命名。
ずっと上り坂なわけではなく、下りもあり。
坂の向こうに検問がある。
片側だけの検問所。
この辺りが今いるドゥランゴ州の端っこ。
出ていくものは追わず、入ってくるものには厳しくといったことだろうか。
それでも自転車の僕は係員になぜか呼び止められる。
特に荷物チェックもされず、
“どこから来た?”とか“どのぐらい走ってるんだ?”とか“どこまで行くんだ”と
いつも聞かれるようなことを聞かれて終了。
間もなくサカテカス州入ります。
サカテカス州に入った途端、路面が格段に良くなった。
景色は急には変わらないけど、州が変わるのを感じるのってやっぱりこういう瞬間。
それにしても走りやすい。
たまに工事のおじさん集団を見かけたので恐らく最近舗装され直したものだろう。
おじさん、ありがとうー!と感謝しながらスイスイ走っていると
道端でたむろする工事の集団に呼び止められた。
こっちへ来いと手招きしている。
よく見るとランチタイム中のようで、お前も食っていけとのことだった。
有難くいただくことに。
男どもの昼飯はワイルドだ。
適当にその辺の枝を集めて火を起こし、そこに年季の入った鉄板を載せる。
料理用とかそんな洒落たものではなく、ただの薄い鉄板。
熱せられた鉄板にトルティーヤを乗せて軽く焼く。
トルティーヤに包んで食べる具材は、それぞれが持ち寄った肉料理や豆のペーストなどをチョイス。
なるほど、これだとそれぞれの家庭の味を楽しめるのでいいアイデアだなと思った。
おもしろいのは、こんな男臭い集まりなのにお弁当を包むハンカチやバスケットが妙に可愛らしいものが多かったことだ。
きっと朝の出勤前にお母さんが作って持たせてるんだろうなーと想像すると、世界中どこも朝の風景は変わらないのかな
なんて思えてきて可笑しかった。
それに男たちみんなで食べる昼ご飯は、何か部活の時のご飯のようでどこか懐かしかった。
彼らに礼を言って別れた後すぐに本日の目的地ファンアルダマに到着。
街の中心地は街道から外れてしまうので、明日の移動を考えて街道沿いのホテルにした。
立派な作りのホテル。
ここはバスターミナルも併設されていて、長距離バスがひっきりなしに停車している。
今までバス停というものを覗いたことがなかったので、バスオフィスに寄って今まで漕いできた都市までの値段を
調べてみると大体僕の1kmは1ペソ相当でなんとも悲しい結果であった…。
そして同じく併設されていたレストランで食べたエンパナーダスも作り置きでまずかった…
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